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水性習練図巻

仙蝶斎素峯1823

立花家史料館

立花家史料館
福岡県, 日本

柳川藩軍事演習のひとつ、水中での馬と銃の訓練の記録画である。巻子は前後二つに分かれており、前半は文政六年七月二日、後半は同十八日の、柳川総外堀を利用した修練の様子である。細い線で細部まで丹念に描き、着色されており、画面上部には人物名、旗指物から役附、馬の種類に至るまで詳細に書き記されている。画面は謹直で、人物の表情にも緊張感がある。これと大変よく似た素峯の画巻が、旧藩士家に伝来(個人蔵)している。「花火色絵図」と題されたこの画巻は、花火−ここでは江戸時代、軍事に利用された火器を意味する−を使った水中修練の記録である。このような記録画は、安易に外部へ流出させられない藩の情報でもあり、綿密な取材があって初めて完成できる画巻である。素峯は藩の絵師として特にこのような記録に関わる仕事をこなしていたのであろう。

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  • タイトル: 水性習練図巻
  • 作成者: 仙蝶斎素峯
  • 作成日: 1823
  • 実際のサイズ: 25.3×878.6 cm
  • タイプ: 書画
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