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福岡市出身の洋画家・児島善三郎が、生涯一貫して追求したことは、「日本人の油絵」の確立でした。それは、4年間にわたるヨーロッパ留学で苦労の末に学んだ「西洋人の模倣ではない油絵」の創造でもありました。大らかで単純な量感把握や明るく爽快な暖かみのある色彩と、従来からの日本美術が持っていた装飾性を独自の立場で融合させた彼の作風は、一般に「児島様式」とよばれました。本作品は、この「児島様式」の萌芽が認められる作家初期の代表的人物画の一つです。第3回独立展(1933)出品作品でもあります。
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