中国 元時代 元貞元年(1295)
東照宮御譲道具
伝来 足利義満(足利将軍家第三代)-豊臣秀吉-神龍院梵瞬-徳川家康(徳川将軍家初代)-徳川義直(尾張徳川家初代)
朝陽図・対月図はもと双幅であったが、布袋図と組み合わされて三幅対にされた。筆者も製作年代も前者とは異なっている。「対月図」の賛に「無住子作并書」とあり、「朝陽図」の賛には、「元貞乙未夏午」とあり、筆者は無住子、元の元貞元年(一二九五)の作と知られる。胡直夫と同様、その伝記は知られていない。江戸時代初期には三幅とも牧谿作と伝承されていた。