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一扇に一面の猿図を貼りつけた、押絵貼屏風である。猿たちは岩上や樹上にあって蝶や蜂をみつめたり、二匹で毛繕いをしたり、たわむれたりと、さまざまな愛すべきさまにえがかれる。すべての図に印章二顆、白文方印「杜守象」と朱文円印「祖仙」を捺すが、一双をならべた時に左右の端になる一面には、印章にくわえて「霊明狙仙筆」と記す。落款、描法から六十歳以降の作となる。
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