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紅・白段雪輪・蒲公英文縫箔

江戸時代・17世紀

徳川美術館

徳川美術館
名古屋, 日本

縫箔(ぬいはく)
 刺を施した小袖型装束である。金銀箔を加えるものと加えないものがある。唐織に次ぐ豪華な装束で、文様は草花を中心に多岐にわたる。女性の役の腰巻の他に、貴族・童子などの着附に用いられる。

 この一領は、白繻子地を白と紅の段に絞り分けて染め、その上に雷文と亀甲文を摺箔し、蒲公英と雪輪が繍い出だされている。蒲公英は、春の七草の一つで、早春の寒さを表すため、しばしば雪輪と対にして用いられる。雪の結晶を意匠化した雪輪文の中には、桜・松に藤・竜胆・萩など四季の花が配され、その一年の豊かさを予祝するかのような意匠となっている。

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  • タイトル: 紅・白段雪輪・蒲公英文縫箔
  • 作成日: 江戸時代・17世紀
  • 媒体/技法: に染、摺箔
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