「劇場という楽器」=すべての席で最良の響きを得ることをテーマに、設計者・柳沢孝彦によって徹底的な調査・実験・研究・検討が重ねられ、オペラ劇場はつくられました。特に、客席の内装は、天井、壁、床の仕上げ材がすべて木製、椅子も木製という稀有な構造です。また、「舞台と客席との親密な関係」をつくり出すため、舞台を抱え込むような3層のバルコニーと共に、横に20席連続した配列が採用されました。いずれも、防災上の数々の実験やシミュレーションを重ね十分な安全対策が施され、法律に基づく特認の取得により実現。木の温もりの中で「豊かな響き」をお楽しみいただける劇場です。