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江戸時代、乗物の使用は身分によって細かな区別がなされていた。そのなかでも女性専用の格式の高い豪華な仕様のもので、前後2人ずつで担がれたようである。黒漆塗りに金蒔絵で唐草に二種の祇園守紋が散されている。江戸時代の大名夫人は、江戸の外に出ること自体が許されていなかったため、外出は近隣の神社仏閣への参詣など限られていたため、乗り物の利用も短時間であったと思われる。
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