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無間とは、絶え間のないことをいう。したがって、タイトルは、「知覚活動の絶え間ない連続性」を示す。その活動の複雑な結合や分離の様子が、交錯する直線や曲線で表されている。強弱や濃淡によって描かれた線は、印象の心の奥に生じた形象であろう。こうした表現方法には、第二次世界大戦後、フランスで起こったアンフォルメルの影響がみられる。かつて、幾何学的な構成主義のような作品を試みた印象であるが、後には抽象の中に仏教的観念を込めた独自の表現様式を確立させていく。本作は、そうした様式の初期のものといえる。
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