この神戸外国人居留地の設計図はジョン・ウィリアム・ハートによって明治5年(1872)に完成した。8本の南北路、5本の東西路からなり、西側にパブリック・ガーデン、東にリクリエーション・グランド(現在の東遊園地)が設定されている。それぞれの道は車道・歩道に分けられ、街灯が設置されている。そして今でも雨水路として現役で使用されているレンガ造りの排水管の配置も明記されている。作者のハートは、リバプールで都市インフラについて学び、ペルーや中国での様々な土木工事に携わってきた。1868年神戸に移り、公式の技師として、居留地建設を監督した。