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太湖石の後ろで満開の牡丹は、互いの美しさを競い合っているかのようだ。その根本ではひっそりと、金盞花が咲いている。古来から中国では、牡丹は富を、金盞花は長寿を象徴する。この作品のタイトルの由来はここにある。 筆者の梁基(生没年不詳)は、沈南蘋の弟子と伝えられているが、詳しい経歴は知られていない。画中の款記に北宋の花鳥画家・徐崇嗣の筆法を写した旨が記されているので、このような古画の風格を伝えようとする意図が見える。江戸時代の日本人が中国画に求めた作風を意識したものかもしれない。
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