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西洋婦人像

藤島武二c.1908-09

島根県立石見美術館

島根県立石見美術館
益田市, 日本

鹿児島出身の藤島武二(1867-1943)は、はじめ日本画を学ぶが洋画家を志し上京し、山本芳翠の画塾生巧館に入門する。この頃、明治美術会に出品した作品《無惨》が、森鷗外に賞賛されている。また同郷だった黒田とは、黒田のフランス留学中にも交流があり、黒田の帰国後は、彼の推薦で東京美術学校西洋画科助教授に任命されている。
明治浪漫主義と呼ばれる時代、西洋の世紀末芸術の影響を受けた画風の作品で、名声を得た藤島は、1905(明治38)年から4年間ほどヨーロッパに留学した。本作品は、このヨーロッパ滞在中に描かれている。フランス、イタリアに留学した藤島は、イタリアでは肖像画を得意とした画家カロリュス=デュランに師事した。雑誌の表紙や本の装幀にもたずさわった藤島の作品の多くは、アールヌーボー風の装飾的で甘美なものであった。一方、イタリア滞在中に描かれた本作品では、こちらを見つめるモデルの白い服の女性が、暗い室内を背景に簡潔な構成で力強く描かれ、画家の変化がうかがえる。

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  • タイトル: 西洋婦人像
  • 作成者: 藤島武二
  • 作者の生存期間: 1867/1943
  • 日付: c.1908-09
  • 実際のサイズ: w39.1 x h58.3 cm
  • タイプ: 油彩、カンヴァス
島根県立石見美術館

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