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荒井寛方は、原三溪が最初に支援した画家である。仏画の模写を生業としていた寛方に、自分の仏画を描くように勧めたのは三溪だったという。本図は三溪旧蔵、第5回文展に出品された。釈迦の説法を拝聴する人々、双幅にはあえて釈迦の姿を描かず、彼らの目線と身体の向きでその人物の存在を知らしめる。華やかな衣裳に散華が舞う美しい作品。
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