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芦雁図襖

宗継筆1490

京都国立博物館

京都国立博物館
京都市, 日本

 この作品は、大徳寺の塔頭・養徳院の本堂を飾っていた襖絵(ふすまえ)であった。現在は、後の時代に補なわれた部分を含めて28面が遺っているが、この4面は当初から飾られていた部分である。中国・南宋時代の画僧・牧谿(もっけい)に倣(なら)って、柔らか味のある筆遣いで描かれている。
 作者は室町幕府の御用絵師・小栗宗湛(おぐりそうたん)の子、宗継(そうけい)。室町時代の相国寺の僧の日記、『蔭凉軒日録(いんりょうけんにちろく)』の延徳2年(1490)の記録によれば、養徳院の増築に際して、父の描いた芦雁図2面に描き足したものであるという。明治時代に行われた加筆で図様が大幅に変更されているが、水墨によって描かれた襖絵としては現存最古のものである。さらに、宗継の数少ない基準作としても重要な作品といえる。

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