鹿児島市生まれ、現在福岡在住の美術家。パプアニューギニアで青年海外協力隊として活動した経験を持つ。お米やペットボトルで作った立体作品を制作したり、おもちゃのリサイクルイベント等を企画し、食糧問題や環境破壊といった、作家自身の身辺に即した問題を問いかけている。本作は、91年から6年間続いた作品《お米のカエル》の最終形である。《お米のカエル》とは、作者が1ヶ月分の給料で購入した1トンのお米を使った数々のインスタレーションのことである。途中、お米に虫が湧いたため、カエル型のおにぎりを作り樹脂加工したが、次第に変色・変形したためカエルたちを弔う意味を込めて、ついには墓石にしたというもの。