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織部形を朱漆塗りとして平蒔絵と高蒔絵で表わしている。糸底に「隅田川/枩山(花押)/吉国」の蒔絵銘がある。描かれているのは、江戸の隅田川の橋場から寺島への渡しで、「須田の渡し」で、「梅若の渡し」、「真崎の渡し」とも呼ばれる。左に真崎稲荷明神社を、右に須田堤を、遠景に筑波山を描く。同形絵替の名所絵揃い盃と思われ、拝領品と思われる。
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