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岸田劉生にとって1914年は、後に重要な主題となる長女、麗子が誕生した記念すべき年である。雑誌『白樺』に紹介されていた西洋近代絵画を見て感化され、絵画における自我の重要性をいっそう認識した劉生は、この頃とりわけ自己と向き合うことのできる自画像を数多く描いている。それはちょうど、緻密な写実表現を求めはじめた時期と重なる。美の本質を本格的に探しはじめた頃の作品である。
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