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昭和初期、60代の玉堂による風景表現は円熟を極め、代表作が次々と生まれた。墨の濃淡や線を活かした雪景表現のみごとな本作もその一つである。外隈(輪郭の外側に薄く墨をぼかして、表現したい対象を際立たせる技法)で表された、雪の美しさは格別である。葉を落とした雑木林は、写生に基づき、やや擦れた線描によって表される。炭焼き小屋で働く人に寄り添う一匹の犬が、冬景色の中、ほのかな温かさを感じさせる。
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