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蜘蛛

富永Late Edo Period ( 19th century )

島根県立石見美術館

島根県立石見美術館
益田市, 日本

猪の牙に一匹の蜘蛛を立体彫刻で表現した根付。両目は象嵌である。裏面には紐を通す穴が二ヶ所あき、その上に和歌、その下に作者名が刻まれている。刻まれている文字は、以下の通り。
ほのゝと明石のうらの朝霧に嶋かくれゆく船をしそおもふ
和歌の浦にしほみちくれはかた(を)なみあしへをさしてたつなきわたる
夜やさむき衣やうすきかたそきのゆきあひのまより霜やおくらん
可志乃舎 富永彫之(花押)
最初の三行は、三十六歌仙歌のうちの柿本人麿山部赤人、住吉大名神の三歌である。最後の二行は、作者銘である。
石見根付の創始者富春は一番弟子の富明に富の文字を与えており、また他にも富の文字の付く根付師は多い。富永の出自は不明であるが、富春の弟子筋のものであろうか。
作品は他にあまり知られておらず、旧ハル・グランディ・コレクションに1点猪の牙に百足を彫ったものが存在する。

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  • タイトル: 蜘蛛
  • 作成者: 富永
  • 日付: Late Edo Period ( 19th century )
  • 実際のサイズ: w2.4 x h8.5 x d1.2 cm
  • タイプ: Netsuke/Boar Tusk
島根県立石見美術館

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