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銹絵寒山拾得図角皿

尾形光琳画/尾形乾山作18th Century

京都国立博物館

京都国立博物館
京都市, 日本

型作り成形された正四方の一対の角皿である。縁は切立縁で、底部の周縁を面取りに仕上げている。総体に白泥による白化粧をし、銹絵で人物や賛を表して朱で印を捺し、その上に透明釉を施している。2枚ともに見込周縁を界線で囲んで、中ほどに人物図を描き、その左右に賛や銘文、落款を捺している。寒山図は、右上端に「我居山勿人識白/雲中常寂々/乾山省書」の賛と「尚古」の朱文方印、「陶隠」の白文朱印が捺され、左下端に「青々光琳畫之」と記されている。拾得図は、左上端に「従来是拾得不是偶/然稱別無親眷属寒/山是我兄两人心相似誰/能徇俗情若問年多少/黄河幾度清/乾山省書」の賛と「尚古」の手書きによる朱文方印が捺され、右下端に「寂明光琳畫之」と記されている。それぞれの漢詩の冒頭には、「乾山」の長円朱印が捺されている。2枚とも、上下を界線で仕切られた低い立ち上がりの内側には雲唐草文、外側には中央円窓内に五弁の花文を配し、その両側に雲唐草文を描いている。
現状としては一対として伝わるが、当初よりこの組み合わせであったかどうかは判然としない。本作を含む、光琳、乾山の合作については、宝永6年(1709)、光琳が江戸より京都へと戻ってきた以降であることが、落款や印章、書風などの研究で明らかとなってきている。したがって、光琳が帰洛してから没する正徳6年(1716)までの7年ほどの間に作られたものといえる。

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