読み込んでいます

静物

佐分眞1924

名古屋市美術館

名古屋市美術館
名古屋市, 日本

佐分 真。今日では忘れられつつあるこの画家は、わずか十数年の作画期に、西欧の重厚で正統的な画風をもたらし、三度帝展の特選に輝き、新しい時代を切り開くホープと目されていた。
 1898年名古屋に生まれた佐分は、東京美術学校へ進学し、藤島武二の教えを受けた。卒業後、26歳で帝展初入選、翌年白日賞を受けるなど順調なスタートを切り、1927年フランスへ渡る。パリを起点に、ヨーロッパ中を巡り、画風はパスキンやキスリングの影響濃い人物画や風景画を経て、重厚で密度のある人物画へと変遷し、色彩や構図に佐分独自のものを確立していった。
 1930年に一たん帰国し、帝展でその成果を発表する。その結果が特選となって表れた。翌年再び渡仏、このころ、1人から3人の人物を配置した構図を様々に繰り返し、更に新たな展開を見いだそうと挑み続けていたが、1936年38歳の若さで自らの生と画業を閉じた。
 《静物》は、佐分が第5回帝展に出品し初入選を果たした出世作ともいえる作品である。セザンヌ調の骨太で幾何学的な構成の中に、繊細さと大胆さが同居しており、後年の佐分画の特徴が既に出ている。
(出典: 名古屋市美術館展示解説カード)

一部のみ表示もっと見る
  • タイトル: 静物
  • 作成者: 佐分真
  • 作成日: 1924
  • 実際のサイズ: 91.2×116.6 cm
  • 来歴: 名古屋市博物館より1983年保管転換
  • タイプ: 絵画
  • 権利: 名古屋市美術館
  • 媒体/技法: 油彩・キャンヴァス
名古屋市美術館

アプリをインストール

美術館を探索し、Art Transfer、Pocket Gallery、Art Selfie などで芸術作品をお楽しみいただけます

ホーム
発見
プレイ
現在地周辺
お気に入り