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水平に張り出した広い肩、膝丈という、40年代の典型的なテイラード・スーツ。第二次大戦中、パリはドイツに占領され、解放されたのは1944年だった。休業や移転するメゾンが続出し、パリに残留したメゾンは細々と活動を続けるものの、オートクチュール(高級仕立服)産業そのものの存続が危ぶまれた。また、材料不足も深刻で、活発な創作活動は思うにまかせなかった。統制下とはいえ、本品に見られるトラプントや美しいスカートの接ぎは、老舗ランヴァンの誇りを感じさせる。
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