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パリ滞在中に目にした移動民族を題材としたものである。「手相、カルタ、水晶球・恋愛、結婚、遺産、運勢占います。」占い小屋が開店中である。小屋は車などで引く移動住宅となっており、その流浪の生活を示している。中央には白壁が広がり、無人の白い椅子が一つ置かれている。本作品によって表されるのは、戦後の社会状況を反映した「中心の喪失」(ハンス・ゼードルマイヤーの論考より)である。非人間的な力に自己の運命を賭ける、時代の人間に対する作者の眼差しがうかがえる。
美術館を探索し、Art Transfer、Pocket Gallery、Art Selfie などで芸術作品をお楽しみいただけます