日常用の普段着でしかなかったニット・アイテムをファッショナブルに変身させた、ソニア・リキエルの作品。
1970年代、プレタポルテは現実の生活に適し、しかもおしゃれなファッションを次々に提案してオートクチュールを凌駕するほどの勢いを見せていった。62年からファッションの仕事を始めたリキエルは、68年に「ソニア・リキエル」ブランドを開始。女性の身体をぴったり包み、その華奢さを強調するようなニットの服を作った。お洒落なニットの他、縫い目が表に出ている服、裾の折り返しのない服といった「サン・クチュール」の服を提案し、伝統にとらわれない新しい時代を牽引した。