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文化勲章受章の年に制作された、印象の代表作である。制作にあたり、印象は「楽譜は私なりに解釈して、絵の中に私の交響曲を表現したい」と語った。交錯し、重なり、結合する線の濃淡が画面に三次元的な空間を創り出している。墨や絵具の飛沫や背後に沈潜する多彩で微妙な色彩とともに、それらの波動はそのまま音に置き換わるかのようである。アンフォルメルの影響は感じられるが、情感溢れる墨線、効果的な金色の使用、日本画固有の素材である紙本や顔料の微妙な質感や色調からは、料紙装飾的な感覚がうかがえる。
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