原子爆弾は、ウランやプルトニウムが核分裂するときに発生するエネルギーを兵器として利用したもので、通常の爆薬に比べるとはるかに大きな破壊力をもっています。さらに、核分裂の際に発生するガンマ線や中性子線などの放射線は、長い期間にわたり人体に深刻な障害を与えます。広島に投下された原子爆弾は、長さ約3メートル、重さ約4トン、開発当初の設計よりも短くしたためリトル・ボーイ(少年)と呼ばれていました。約50キログラムのウラン235が詰められていたとされていますが、このうちの1キログラムにも満たないものが瞬間的に核分裂し、高性能爆薬の1万6千トン分に相当するエネルギーを放出しました