中央に位置する『ネーデルラントとの戦闘を決断する』では、王に勝利と大きな成功を見せる軍神マルスと、寒気、飢餓、病気といった戦争の不幸を王に示す知恵の女神ミネルヴァの間にルイ14世が描かれています。ルブランが表現したのは決断の時。国王の左手とわずかに折り曲げた指から、まだ決断には至っていないことがわかります。玉座に肘をつく正義のアレゴリーが説明の鍵を握ります。国王が戦争に身を投じるならば、それは何よりもまず正義の問題であるということ。この絵画を前に、ルイ14世は国王付き主席画家の腕に触れながら、こう言います。「ルブラン氏、私が感じていたことをあなたは見せてくれた。」