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風景画家ヤコプ・ファン・ロイスダール(1628/29—82)の叔父であり、絵画上の師でもあったサロモン・ファン・ロイスダールは、ヤン・ファン・ホイエンとともに当時を代表する風景画家であった。
この二人は後のオランダ風景画の偉大な「古典」時代の基礎を築くことになるが、1640年代半ば頃からサロモンは、非常に独特な様式を生み出すようになる。大型の画面を用いたことと、年齢を重ねるごとに強烈になっていったその色遣いによって、その作品を見分けることができる。本作はその時期の作品であり、その色遣いと生き生きとした人物の描き方によって他の風景画家たちとは一線を画している。
この題材はサロモンが好んで描いた風景の主題で、彼の自然に対する詩的な解釈を遺憾なく表現している。が草をはんでいる間、満員の乗客を乗せた屋根なし馬車が宿の前で待っている。その横には覆いのついた馬車が一台止まっている。その左手を馭者に先導された四頭立て馬車が反対の方向へ横切っていく。背景には近くの村の教会や塔が見える。中景では牛の一群が牛小屋に向かっており、犬たちが走り回っている。
明と暗、静と動が巧みに描き込まれ、見事に調和のとれた風景画であり、ロイスダールの円熟期の代表作といえよう。

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