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万年時計(万年自鳴鐘)

国立科学博物館

国立科学博物館
東京, 日本

七宝、蒔絵、螺鈿細工などで装飾された高さ57cm、ぜんまい駆動の大型の置時計で、幕末から明治初期にかけて技術者として幅広く活躍した田中久重(1799~1881)が約一年の歳月をかけて1851(嘉永4)年に完成した。六角形の頭部の角面には、不定時法時刻を示す割駒式文字盤、十干十二支文字盤、旧暦日付・月満ち欠け表示盤、西洋文字盤が配置され、上面に月と太陽の出没を示す天象儀(天体模型)が付いている。特に、割駒式文字盤の自動化機構、天象儀における太陽・月の運行機構は、久重の精密工作技術の高さと自然科学の知識の深さを示すものである。明治期に我が国が西洋の科学技術の速やかな導入を果たすことができたのは、江戸期の科学技術の基礎があったからである。田中久重は、江戸期から明治期へ科学技術の橋渡し役を果たした重要人物で、万年時計は彼の活躍を示す歴史的記念物といえよう。

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  • タイトル: 万年時計(万年自鳴鐘)
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