マリー・アントワネットのジュエリー収納家具、ジャン=ジャック

Serre-Bijoux de la Reineの3Dモデル。
ダイヤモンド用の新しい宝石箱を望んだ王妃は、マホガニー製のこの巨大な収納棚を注文しました。恐らくデュグルクのデザインをもとに、高級家具職人シュワルツフェガーが1787年に制作したものでしょう。フランスを象徴する神が芸術に栄誉を授けている場面は、中央のプレートにレリーフで描かれています。ブロンズにガラスペインティングの高級感あふれる装飾が添えられ、マザーオブパールを嵌め込んだ額が際立ちます。フリーズ内側の層はグリザイユで描かれた古代の場面で構成されています。家具上部の力、知恵、豊穣を象徴する姿は、革命前には王冠を支えていました。卓越したこの収納棚は、革命直前の王妃の関心を物語っています。ゴールドブロンズの女性像4体から漂うのは、力強い新古典主義。贅を尽くしたこの家具は、その時代に生きた最高峰の芸術家たちが成し遂げたものです。