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染付名花十友図三重蓋物

青木木米19th Century

京都国立博物館

京都国立博物館
京都市, 日本

青木木米(あおきもくべい)(1767~1833)は、京都の祇園(ぎおん)にあった木屋という茶屋の生まれで、陶家の出身ではなかったが、30歳になってから作陶を志したという異色の陶工。木村蒹葭堂(きむらけんかどう)(1736~1802)・頼山陽(らいさんよう)(1780~1832)らあまたの文人と交流し、書籍にすこぶる通じていたことから識字陶工と呼ばれる。
 器の表面を埋め尽くすかのように描き込まれた10種類の草木の花の脇には、「韻友」「雅友」「殊友」「浮友」「僊友」「名友」「佳友」「艶友」「清友」「禅友」という文字が添えられているが、これは中国宋時代の人・曾端伯が10種の花を10人の友になぞらえたことに因むもの。いかにも文人好みの図柄であり、識字陶工とも呼ばれた木米らしさがよく現われた作品といえよう。
 底裏に「陶旗職 古器観 木米製」の染付銘があり、「文化十二年乙亥﨟月 蘭渚室蔵 同十三年丙子閏八筥製」という収納箱底裏の墨書から、文化12年(1815)以前の作と知られる。

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