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鎌倉時代 13~14世紀
『和漢朗詠集』慶賀に所収の慶滋保胤の佳句「長生殿裏春秋富 不老門前日月遅」を意匠化した手箱。長生殿は唐の華清宮の宮殿の一つ、不老門は洛陽城門の一つで、この佳句は万歳長久を慶賀する慣用語として用いられた。
鶴・亀・松などの様々なおめでたいモチーフのほか、梅・柳・松にかかる藤・橘・紅葉・咲き乱れる秋草などによって日本の美しい四季が表されており、小さな手箱に祝福された世界が広がっている。佳句の文言が伝統的な葦手の手法で図様の中に配されている。
美術館を探索し、Art Transfer、Pocket Gallery、Art Selfie などで芸術作品をお楽しみいただけます