「斗魁」とは、北斗七星の第一星・魁星より成る柄杓の升型部分の四星が神格化したものである。中国では、古くから高級官僚・科挙試検合格の神とされ、後に文章の神、文学の神として崇拝されてきた。
魁の字が鬼と斗(升)よりなることから、右手に筆、左手に升を握り踊る鬼神の姿で描かれる。
「文昌星」は、斗魁の横に輝く上将・次将・貴相・司命・司中・司録の六星で、斗魁と共に文学を司る神とされている。
これら二つの星座は、日本に渡来してから北斗信仰に習合されて、想像上の吉祥海獣である鯱を従えた、天下泰平をもたらす神へと姿を変えた。
青森市の市章は、この北斗七星に由来したものであるという。
東北新幹線新青森駅開業を祝し、北天の星海原を鯱の背に乗り飛遊する斗魁の姿に、ふるさとの発展を祈り願うものである。