戦国乱世十六世紀中期、尾張の大名織田上総介信長は三河の今川、美濃の斉藤、やがては甲斐の武田信玄を撃破し、戦国一の勢力を誇っていた。
「うつけ」「たわけ」と称されながらも戦闘に鉄砲を取り入れるなど、新し好みの「バサラ者」であった。又、宣教師ルイス=フロイスを擁護しキリスト教を容認、世界に目を向ける切れ者でもあった。
やがて天下布武の野望をかかげ上洛、二条城を築いた。しかし天下一統目前、家臣の明智光秀の奇襲に本能寺にてあっけない最後を尽げたのである。
「人間五十年 下天の内を比ぶれば夢幻の如くなり…」