花かんざしは、一対で左右にさすものと、ひとつだけさすものがありました。現在は、「勝山」(頭の上部につける長く大きなかざり)と、「かんざし」(大かん・だいかん)(お花の飾りの下に、ブラと呼ばれる三角形の花びらの飾りが垂れたものを数本つけているもの)の2種類に大別されます。 舞妓になりたての時は、「われしのぶ」と呼ばれる髪型に、「勝山」と「かんざし」をつけます。小さな花がたくさんつかわれたかわいらしいものです。2~3年たって芸妓へと近づき、髪型も「おふく」にかわると、「かんざし」と櫛のみで「勝山」はつけません。お花も大きめの落ち着いたものへと変化していきます。一般の人向けにもつくられていますが、サイズなどに若干の違いがあります。