胴が強く張った蓋付壺は「酒会壺」と呼ばれ、酒を貯めておく器であったとされる。茎を模した摘みが付く蓮葉形の蓋に彫られた葉脈以外は無文で、清澄な青磁釉が美しい。南宋時代末期の類品が四川省遂寧市で発掘されたほか、縦方向の鎬が施された類品として、金沢貞顕(1333年没)の蔵骨器と伝えられる壺(横浜市称名寺蔵)や、新安沖沈船のものが知られている。古い木箱の蓋表に「碪酒會 共蓋」の墨書がある国内伝世例。
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