読み込んでいます

櫓時計

国立科学博物館

国立科学博物館
東京, 日本

時計は最も典型的な和時計の形式で、ピラミッド型の櫓台の上に時計の機会を載せて使用するので、この名で呼ばれる。掛け時計では重錘の下降距離が大きかったが、櫓時計では歯車の数を多くして重錘の下降距離を減らし、櫓台に載せて使用した。櫓時計と掛け時計は外見的には同じに見えるが、歯車の数やそれによる文字盤の位置が微妙に異なる。写真の櫓時計は、機械本体の裾が開いた袴腰と呼ばれる形式で、各側面は時計草唐草のレリーフが施されている。不定時法対応として二挺てんぷ機構を採用した最も典型的な和時計である。一般に二挺てんぷ機構のてんぷは昼用(上)が夜用(下)より少し長い。これは日本の不定時法が日の出、日の入りでなく夜明け、日暮れを基準としているため、平均的には昼が夜より2時間ほど長いからである。また、左右の側扉の内側にも萩の花のレリーフが施され、時計師の心意気が現れている。

一部のみ表示もっと見る
  • タイトル: 櫓時計
国立科学博物館

アプリをインストール

美術館を探索し、Art Transfer、Pocket Gallery、Art Selfie などで芸術作品をお楽しみいただけます

ホーム
発見
プレイ
現在地周辺
お気に入り