現代の宮島御砂焼では、厳島神社の祭礼用の器をはじめ、茶道具、花器、食器類と幅広く作られています。加えて、窯物として灰釉を主とした器類と、それぞれの窯元による作家としての作品、双方より宮島御砂焼の現在をうかがい知ることができます。川原栄厳堂は宮島口駅前通りにある店舗兼工房、山根対厳堂はギャラリー耀(よう)、川原圭斎窯はギャラリー圭斎窯にて、それぞれの窯物・作品が展示販売されており、その宮島御砂焼の現代を担う一人、山根対厳堂の三代山根興哉氏は、これまでの御砂を混ぜて作る宮島焼に加え、新たに広島、宮島という土壌を活かした焼物づくりに挑戦しています。