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山中漆器 《漆器製造工程図》

立命館大学アート・リサーチセンター

立命館大学アート・リサーチセンター
京都市, 日本

山中漆器の特徴はケヤキ、トチ、ミズメなどの原木aを輪切りにして利用する「竪木取り(たてきどり)」bです。板目に沿って取る横木取りに比べると歪みや狂いが少なく、堅牢な木地になります。最初に荒挽きc状態の木地を真空乾燥炉で水分7%まで乾燥した後、寝かせてゆっくりと水分を戻した後に仕上げ挽きdを行います。また千筋、稲穂筋、荒筋などの加飾の挽筋に山中独自の高度な技を見ることができます。轆轤挽きにより仕上げられた木地に漆を刷毛塗りすることにより木地繊維を固めるとともに目止めをし、乾燥後、木地の狂いやヤセを防ぐとともに強度を要求される縁部分などに麻布を糊漆で貼り補強しますe。その後、漆と砥の粉と珪藻土を混ぜたものを塗り、乾燥後に研ぎ上げる作業を幾度も繰り返して木地の強度を増すとともに表面をなめらかに仕上げますf。精製した漆をさらに布や和紙を使って濾過した後、専用の刷毛を使って黒色や朱色に塗り上げる工程で、空気中の微細なほこりやゴミが付着しないように細心の注意を払いながら作業を進めますg。

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