カール・フリードリッヒ・シンケルは、18世紀ドイツの新古典主義建築を代表する建築家である。ベルリンなどの都市計画・設計においても活躍した。画家、舞台美術家としても知られる。
プロイセン王国ノイルピーン生まれ。建築家フリードリッヒ・ジリーの下で建築を学んだ。1803年から1805年にイタリア、フランスに留学し、建築、造園、絵画などの幅広い知識を身に付けた。プロイセン王室の建築家として活躍し、多くの作品を残した。
作風はギリシア建築に倣った新古典主義建築であるが、アルテス・ムゼウムにも見られる幾何学的、厳格で端正なデザインはモダニズム建築の美学に通じると評される。モダニズムの建築家フィリップ・ジョンソンは、最も影響を受けた建築家としてミースとともにシンケルの名を挙げている。