小澤 綾子は、日本の筋ジストロフィー患者でアマチュアシンガー。
千葉県君津市出身。明治大学経営学部公共経営学科卒業。
小学4年生の頃から走るのが困難となり、「変な歩き方」と同級生にからかわれた。歌を歌うのが好きで高校時代にはバンドを組みボーカルを担当していたが、その頃から階段の上り下りも困難となってきた。病院で筋ジストロフィーと診断され、「あと10年で車いす、その後は寝たっきりになる」と宣告された。小澤は奈落の底へ突き落とされるも、「落ち込んでいても始まらない」として「今を全力で生きる」と決めた。大学卒業後は日本IBMにSEとして入社し、アプリケーション開発部門のプロジェクトマネージャーや、人事・次世代育成担当を務める傍ら、同僚とバンドを組み音楽活動を再開。
2009年にブログを始め、闘病記を綴った。予想以上の反響があり、励まし励まされる仲間ができた。その中に同じ病気に苦しみながらも作詞作曲を手がける人物がいた。「是非あなたに歌って欲しい。障がいのある人を元気づけよう」と、曲をプレゼントされる。2012年10月にその人物は天国に旅立ったが、同年12月に小澤はステージに上がり曲を披露した。
国立病院機構下志津病院では2005年1月から月に一度ロビーコンサートを開催してきたが、2013年2月にはこの病院に通院する小澤がコンサートに招かれて歌唱を披露した。
2015年現在、「筋ジスと闘い歌う」歌手として年に20回ほどのチャリティイベントに出演するとともに、講演活動を行っている。