モーガンタウンは、アメリカ合衆国ウェストバージニア州北部に位置する都市。ピッツバーグの南約90km、州都チャールストンの北東約210kmに位置している。市の中心部は北緯39度38分1秒西経79度57分2秒に位置し、標高は293mである。ダウンタウンはモノンガヘイラ川の東岸に広がっている。人口は29,660人、市域面積は26.2km²である。モーガンタウン都市圏は129,709人の人口を抱えている。
モーガンタウンはウェストバージニア州を代表する州立総合大学、ウェストバージニア大学が本部キャンパスを置く大学町である。同学は1867年創立で、学部生約21,000人、大学院生約7,000人を抱える大規模大学である。同学はダウンタウンの北側にメインキャンパスを構えているほか、市北部にも広大なエバンズデール・キャンパスおよび保健学キャンパスを有している。エバンズデール・キャンパスには工学部・農学部の校舎や学生寮が置かれている。保健学キャンパスには医学部・歯学部・保健学部の校舎、大学病院、およびマウンテニアー・フィールドが立地している。同学のスポーツチーム、マウンテニアーズはNCAAのディビジョンIに属するビッグ・イースト・カンファレンスに所属している。ダウンタウン、およびウェストバージニア大学の各キャンパスはモーガンタウンの新交通システム、モーガンタウン・パーソナル・ラピッド・トランジット で結ばれている。
モーガンタウンの歴史はフレンチ・インディアン戦争と独立戦争の両方で戦ったザックキル・モーガン大佐が、1772年にこの地に現在のフェイエット・ストリートとユニバーシティ・アベニューにあたる通りを敷設したことに始まった。独立戦争終結後の1783年、モーガンはウィリアム・ハモンド少佐に命じてこの地を測量させ、通りを敷いて区画に分けさせた。モーガンはそのうち、デッカーズ・クリークの合流点に近い約1.6km²の土地の所有権を獲得した。1785年10月、バージニア州議会は約202,000m²の土地をモーガンの町として承認した。1838年2月3日、バージニア州議会はモーガンタウンを正式な市として承認した。この当時のモーガンタウンの人口は700人であった。1863年にバージニア州から分離独立する形でウェストバージニア州が成立すると、モーガンタウンはウェストバージニア州の市となった。
ダウンタウンの北東約5kmにはモーガンタウン市営空港が立地する。この空港はゼネラル・アビエーションと呼ばれる、自家用機やチャーター機、ビジネスジェットの発着が主となっている空港であるが、定期旅客便も1便だけ、ワシントンD.C.のロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港からのUSエアウェイズの便が発着する。利用可能な範囲内にある、より路線数・便数の多い空港としてはピッツバーグ国際空港が挙げられる。