閻 錫山は中華民国の軍人・政治家。軍人としての最終階級は中華民国陸軍一級上将。中国同盟会に加わり、辛亥革命では山西省での蜂起を主導した。中華民国成立後、北京政府から山西督軍に任じられると、軍政を握る一方で省内の近代化を推進した。1927年、中国国民党の北伐が本格化すると、蔣介石と同盟し、国民政府内で重鎮となった。しかし、権力の拡大とともに蔣と次第に対立、反蔣戦争の中原大戦で敗北し、一時下野している。復帰後も山西省に拠り、日中戦争期には中国共産党や日本軍と交渉・対立した。最後は国共内戦で共産党に敗北し、台湾へ逃亡している。字は伯川。号は龍池。