テムズトンネルは、ロンドンのテムズ川河底に、ロザーハイズとワッピングを結んで建設された水底トンネルである。幅35フィート、高さ20フィートの断面で、全長は1,300フィートあり、満潮時の川の水面の下75フィートのところを通っている。航行可能な河川の下に初めて建設に成功したトンネルであるとされ、トマス・コクランおよびマーク・イザムバード・ブルネルが新たに発明したシールド工法の技術を使って、ブルネルとその息子のイザムバード・キングダム・ブルネルが1825年から1843年までかけて建設した。
このトンネルはもともと、馬車を通すために設計されていたが、実際に馬車が通ることはなかった。現在ではロンドン・オーバーグラウンドの鉄道が通っている。