フランツ・ヨーゼフ2世は、リヒテンシュタイン公。アロイス2世の曾孫。1938年、フランツ1世の薨去により即位。大伯父のオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が名付け親であることでも知られる。
ナチス・ドイツ政権が誕生した際、リヒテンシュタイン国内でもナチズム勢力が増大していたが、フランツ・ヨーゼフ2世は君主大権を行使して総選挙を無期限延期とし、リヒテンシュタインがナチズム化するのを未然に防いだ。これにより、リヒテンシュタインは第二次世界大戦において中立を維持した。また、1938年に公領の首都ファドゥーツに居を移し、以来リヒテンシュタイン公はファドゥーツに住まうこととなる。