ウルは古代メソポタミアの古代都市。現在のイラク南部、ジーカール県のテル・エル=ムッケイヤル(Tell el-Muqayyar、アラビア語: تل المقير)が古代のウルである。ウルはシュメールの重要な都市国家であった。ウルはかつてユーフラテス川がペルシア湾に注ぐ河口そばに位置する都市であったが、現在では海岸線が移動し内陸となっている。ウルはユーフラテス川南岸にあり、現代のイラクの都市ナーシリーヤから16キロメートルの位置にある。
ウルは前3800年頃のウバイド期に創建され、前2600年頃に都市国家として文字史料に記録されている。初めて文字史料に登場する王はメスアンネパダである。
ウルの守護神はシュメールとアッカド(アッシリア・バビロニア)の月神ナンナ(アッカド語:シン)であり、都市の名前はこの神に由来している。UNUGᴷᴵという名前は文字通りには「ナンナの住まう所(UNUG)」を意味する。
この遺跡には部分的に修復されたウルのジッグラトの遺構が残されている。これはナンナ神殿であると考えられており、1930年代に発掘調査が行われた。このジッグラトは前21世紀(低年代説)のウル・ナンム王の治世中に建設され、6世紀にバビロンの王ナボニドゥスによって再建された。ジッグラトの遺構は南北1,200メートル、東西800メートルの大きさをもし、北東から南西に向けて現在の平野の面から約20メートルの高さになっている。。