アーノルド・ジョゼフ・トインビーは、イギリスの歴史家、歴史哲学者である。
多数の著書を持ち、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスとキングス・カレッジ・ロンドンの国際史研究教授でもあった。1918年から1950年まで、トインビーは国際問題の第一人者として活躍した。
代表作は『歴史の研究』である。論文、記事、スピーチ、プレゼンテーションなどを大量に発表し、多くの言語に翻訳された数多くの著書を持つトインビーは、1940年代から1950年代にかけては、広く読まれ、議論される学者であった。しかし、1960年代になると、彼の大作は主流の歴史家の間では人気がなくなった。トインビーは、事実に基づくデータよりも神話や寓話、宗教を好んでいるという認識があったためである。
叔父のアーノルド・トインビーとの区別のため、ミドルネームの"J"を入れて表記されることが多い。