「明治時代を迎え日本の首都は東京へ変わりました。都の座を失った京都は幅広い分野で近代化政策を進めます。西洋風の建物が登場し街の様相は大きく変わりましたが、その一方で日本の伝統的な風景も多く見ることができます。」
"京都駅から東山界隈へ"
"四条通界隈"
"祇園祭は京都を代表する祭りの一つで、山や鉾と呼ばれる山車が巡行します。山鉾は人形や社を乗せたもの、豪華な織物で飾られたもの、笛や鉦(かね)、太鼓などを演奏する人々を乗せたものなど様々です。巡行の見せ場は、山鉾を交差点で方向転換させる辻回しと呼ばれる場面です。"
"高島屋飯田合名会社呉服店の店舗は烏丸高辻(京都市下京区)にありました。現在、同地には京都銀行の本店があります。"
"三条通界隈"
"三条通には近代化を象徴する郵便局や銀行が多く建設されました。その一部は現在でもファサード(建物の正面)部分を保存し、内部を改装して博物館や商業施設として活用されています。
集書院は、1872(明治5)年京都府によって三条東洞院に設置された図書館です。"
"京都御所周辺"
"明治初期の東京遷都まで京都御所の周辺には大小200の公家屋敷がありましたが、天皇にともなって多くの公家たちが東京へ移り住むと公家町は急速に荒廃していきました。現在の京都御苑は、これらの公家町を整備し何度かの改修工事を経て作られたものです。行幸の際、一行は堺町御門から京都御苑の中を北へ進み建礼門から京都御所へ入りました。"
制作—京都府立総合資料館