静岡県立美術館は、静岡市南部、「日本平」付近の小高い丘の上にあります。丘を登るプロムナードにはケヤキと桜の並木がつづき、現代彫刻が点在して、皆様をお出迎えします。美術館の裏手からも散策路が続き、丘の上からは市街と富士山と南アルプスの眺望を楽しむこともできます。
当館は、「17世紀以降の日本と西洋の風景画」、「静岡県ゆかりの作家・作品」、「ロダンと近代彫刻」などを中心に、「風景とロダンの静岡県立美術館」として幅広く東西の作品収集を進め、企画展を開催しています。時代と国とジャンルを超えた作品群は、古今の富士山画の名品から、評価が急上昇する伊藤若冲や草間弥生の大作、また、曾宮一念、秋野不矩など数々の地元作家にまでおよび、全国から美術ファンが訪ねる国内有数のコレクションです。
講演会・講座・ワークショップ・ねんど教室などの教育普及活動にも大いに力を入れ、地元の他の文化施設とも連携して、「開かれた美術館」 を目指しています。ロダンの作品「地獄の門」、「考える人」、「カレーの市民」 等32体の彫刻がならぶロダン館は、ユニークな展示空間として知られ、その広い明るい館内をゆっくりと上り下りしながら観賞を楽しめます。
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