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『赤い帽子の女』

ナショナル ギャラリー(ワシントン)のコレクションより

Girl with the Red Hat(c. 1666/1667) - 作者: Johannes VermeerNational Gallery of Art, Washington DC

椅子に腰掛けた若い女性が体をひねり、肩越しにこちらを見つめながら、

木彫りの獅子の飾りがある木製の背もたれに腕をのせています。

『フルートを持つ女』と同じく、本作品はフェルメール作品の中でも最も小さい部類に属します。また、どちらの絵も板に描かれた珍しい作品で、人目を引く帽子を身に付けた若い女性とタペストリーのある背景が描かれています。
こうした類似する部分や絵画様式の共通性から、2 つの絵が一対の作品であると主張されることも少なくありません。ただし、2 つの絵のサイズは異なります。

派手な帽子
若い女性がかぶっている深紅の帽子がすぐに目を引きますが、素材の特定は困難です。フェルメールの時代、帽子はビーバーの毛皮をフェルト状にしたものやビロードから作られていました。しかし、この絵に描かれた帽子は、羽毛のようなふわふわとした素材で作られているように見えます。

広い縁によって女性の顔の上部には影がかかっており、鼻先にだけ光があたっています。

表情豊かな唇
女性の唇にも光が反射しています。そして、やや開かれた唇の間から歯が覗いています。下唇の白いハイライトによって唇が少し湿っている様子が表現されており、帽子の影の下に見える目は同じような白いハイライトにより輝きを放っています。

こうした小さなタッチは『真珠の耳飾りの少女』と同様、この作品に生き生きとした表情を添えています。

おなじみの真珠
真珠の耳飾りは、フェルメールの作品によく見られるモチーフです。他の多くの作品と同様に、おそらくこの女性の耳飾りも実際より大きく描かれています。塗装したガラスや金属で作られていた当時の模造真珠かもしれませんが、画家としての想像力を発揮して、思いどおりの大きさの真珠を描いたのかもしれません。

光沢のある青
フェルメールは、コントラストのある黄色い塗料を使用して若い女性の青い服のひだを表現しており、

袖にはかすかな模様が描かれています。フェルメールにとって、生地の光沢の描写は、その細部を描くよりもはるかに興味深いことだったのでしょう。

2 頭の獅子
フェルメールが光の反射に関心を寄せていたことは、椅子の背もたれの両端にある木彫りの獅子からもわかります。

『フルートを持つ女』の椅子に描かれたものと同じですが、この作品ではより詳細に描写されています。

光の反射に対してかなりの注意を払って描いた様子がうかがえ、また、全体がぼやけて焦点が外れているように見えるため、フェルメールが光学機器を使用して描いたと推測する専門家もいます。当時の画家たちは、カメラ オブスクラと呼ばれる機器のレンズを通して見ることで、照明を当てた構図の投影像を紙の表面などに結像させることができました。

艶消しとのコントラスト
光沢のある部分は、背後に掛けられた艶の無いタペストリーによって強調されています。

この壁掛けには 2 人の人物が大きく描かれているように見え、

装飾パターンは南オランダで 16 世紀末に作られたタペストリーと関係しているようです。フェルメールはこれ以降の作品で、タペストリーをよく描いています。

モノグラム
フェルメールはモノグラムの署名をタペストリーの図柄の中に残しています。「IVM」の文字が絵の左上に見えます。

提供: ストーリー

この展示は、Google フェルメール プロジェクトの一環です。

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