十二天像 月天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
承和2年(835)、空海の奏請によって正月8日から宮中真言院で7日間の修法が行われるようになりました。これを後七日御修法(ごしちにちのみしほ)といいます。十二天像は道場を守護するために掛けられ、普段は他の道具類と一緒に東寺の宝蔵に収められていました。
十二天像 風天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
大治2年(1127)3月、東寺宝蔵は火災にあい、それまで使用されていた絵も焼失してしまいます。この時、新調されたのが、本図です。ただ、はじめに制作された十二天像は、鳥羽院から「疎荒(そこう)」との批判をこうむり、改めて仁和寺円堂後壁画に基づいて新写されました。
十二天像 毘沙門天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
本図は一般に改めて制作されたほうの十二天像とみなされ、セットになる五大尊像とともに東寺に伝えられてきました。豊かな色彩模様と金箔を細く切った截金(きりかね)の地模様が目を奪う、貴族文化の爛熟期を代表する名品中の名品です。
十二天像 月天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
月天
十二天像 日天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
日天
十二天像 風天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
風天
十二天像 水天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
水天
十二天像 羅刹天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
羅刹天
十二天像 閻魔天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
閻魔天
十二天像 火天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
火天
十二天像 帝釈天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
帝釈天
十二天像 伊舍那天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
伊舍那天
十二天像 毘沙門天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
毘沙門天
十二天像 梵天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
梵天
十二天像 地天(1127) - 作者: 不明京都国立博物館
地天